日向灘を臨み、温暖な気候で多くの方が訪れる宮崎は豊かな自然環境も魅力的です。このような環境で育った新鮮なきゅうりは、その美味しさと栄養価で多くの人々に愛されています。気候や地形だけでなく、農家が丹精込めて育てたきゅうりは、シャキシャキとした食感とみずみずしい風味が特徴です。そこで今回は宮崎の新鮮なきゅうりの魅力について解説しましょう。
みずみずしさと歯触りが魅力の宮崎きゅうり
宮崎県は、九州の東に位置し、実に面積の76％が森林におおわれています。ここで育ったきゅうりは全国一位の生産量を誇り、出荷額が宮崎県内の産出額の25％です。低温伸長性の優れている品種「グリーンラックス」や「プロジェクトX」と呼ばれる品種が生産される他、ハウスで栽培されるものは「アルファー節成」や「エクセレント節成２号」が生産されています。これらの品種選びや農家の技術力、厳寒期の日照量が多いことなどの条件によって、きゅうりの光沢が良く、ビタミン類が豊富で、おいしいきゅうりの生産を可能としているのです。近くのスーパーや八百屋できっとみずみずしい宮崎県産のきゅうりを見かけたら、それらのことを思い出してみましょう。
きゅうりの安定供給
きゅうりは夏季こそ大量に生産されますが、冬や春になると生産が困難となります。一方で通年のニーズがあるため、安定供給が不可欠です。このようなニーズに対してハウス生産を行ったり、促成栽培を行い、ハイシーズン前に生産のピークをもって行ったりと地域によって様々な工夫を行うことで年中安定した供給を可能としています。
路地物のきゅうり生産
路地物のきゅうり生産は、家庭菜園でも気軽に行えます。しかし、より本格的かつ大量に生産する場合は、生産地もこだわることが必要です。例えば、よりみずみずしく大量生産できる環境として夏の高冷地が挙げられます。これらの地域できゅうり生産を露地栽培することで品質が高く、しかも大量に生産することが可能です。路地物といえば何となく簡単にたくさん収穫できるイメージもありますが、本格的な消費に対しては産地にもこだわって行うことが必要になります。
